【分かりやすくまとめると・・・】
・マグマの中の水蒸気が雲となり，雨を降らせ，海ができた。
・海の中にはなぜか生物の体の元となる有機物があった。
・その有機物がいつのまにかつながって生命が誕生した。
生命の誕生の話をする前に、まずは海の誕生の話からしよう。
え。地球には最初から海があったんじゃないの。
いや。元々地球の表面は一面マグマに覆われていたんだ。物凄い高熱で、とても生物は住めなかった。
ただ、マグマの中には水蒸気が含まれていて、それが空気中に発散されて、上昇していったんだ。
そうすると、どうなると思う。
上昇するほど気温が低くなるから、冷えて固まって、雲になるんじゃないかな。
そのとおり。マグマから出た水蒸気は、やがて雲になる。そして、その雲は雨を降らせる。
ひょっとしてその雨がえんえんと降り続いて、海ができたんじゃないの。
そうだよ。一時期、地球を雲が覆い尽くしてひたすら雨が降っていたんだ。
で、海が誕生してどう生命の誕生につながるの。
それを知るには、まず有機物と、無機物をしらなければならない。
有機物って，前にも言ってた生物の体の材料になる物質のことでしょ。
そのとおりだ。有機物が無ければ，生物は存在しない。
他方，無機物というのは、有機物以外の化合物をいい，例えば金属がそれにあたる。
地球には最初、無機物しか存在しなかった。
じゃあ、有機物はどこからきたの？
それは色々な説があって、未だによくわかっていない。
モノシリンでも知らないことがあるんだね。
それで、どうやって生まれたわからないけど、とにかくいつの間にか地球に有機物が現れたわけだね。
そう。その有機物は海に溶け込んだ。海は有機物のスープだった。
そして、その有機物がくっつきあって、やがて最初の生命が生まれた。
ちょっと待って。なんで勝手にくっつくのさ。
それもまたよく分かっていない。何らかの力が加わったんだろうけど、それは解明されていない謎なんだ。
肝心なところは謎なんだね。モノシリンが解明すればいいじゃないか。
謎を解明するのは人間の仕事だよ。太郎、是非君がやってくれたまえ。
僕は無理だよ。文系だし。ところで、有機物がくっついて生命が生まれたっていうけど、そもそも生命ってなんなのかな。
それは難しい質問だな。人によって定義が違う。
一定の形を維持していて、外部から取り込んだ物質で自分の体やエネルギーを作り出していること。
これに加え、繁殖する能力があれば、生命と言えるだろう。
そうなると、例えば、ロボットは生命ではないわけだね。
ロボットは外部から取り込んだものでエネルギーを作り出すことはできるかもしれない。
だけど，自分の体の部品を自分で作ることはできない。
さらに、繁殖もできない。どれだけロボットが進化して人間並みの知能をもったとしても、生命とは言えないんだろうな。
ロボットが進化して、もし人間のような心を持つようになったのであれば、生命の定義は変わるかもしれないよ。
そうか。それはもしかするとそう遠くない未来に現実化する出来事かもしれないね。
ところで、最初に生まれた生物は、細胞が一つしかない単細胞生物だった。
最初は単細胞だった生物は、互いにくっつきあって、やがて多細胞生物になっていった。
またいつのまにかくっ付いたの。太陽も地球も有機物も単細胞生物もみんな色んなものがくっついて出来上がっているんだね。
言われてみればそうだね。人間社会もそうだろ。みんなくっついて会社を作ったりしているじゃないか。
そうだね。みんな同じなんだね。くっついた方が有利だからくっつくのかな。
そうだ。くっついたものが、環境に適応して、生き残った。
これは進化の話だから，次は進化のことについて説明しよう。
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